人生万事OK

感覚過敏と共に生きるrokko3の日常の工夫

アルコール脱出記~施設に入らずにお酒をやめた~

はじめに

私はアルコールに依存していました。楽しいことが何もなくて、この先の人生の見通しなんて立たなくて、人生が終わるのだけを待っていました。

ところが医師の診断ではアルコール乱用。アルコールで酩酊してすべてを忘れたいからアルコールを乱用している、という診断でした。

傍から見れば、朝からウイスキーのポケット瓶を飲んでいる時点でアルコール依存ですが、私の場合は乱用だそうです。

以前から別件で精神科に通院していたため、酒臭くて主治医にばれました。

その後、施設に入らずに一人でお酒をやめた経験は、何も誇れるものが無かった私の人生の大きなターニングポイントになりました。履歴書には書けないけれどね。

私がどうやって一人でお酒をやめたか、どうしたらやめられるのかを書いていきます。

 

お酒をやめると決意する

シンプルです。でもここにたどり着けない人が多いのではないでしょうか。

心の底から、何があっても、仕事がダメになっても、友人が去っても、やめると決意しました。

ただ自分が生きていくために。

わがままといったらそれまでです。でも、一時的に周りに迷惑をかけてでも長期的なメリットを享受する(=健康に生きる、健全な人間関係を保つ)という考え方は支持されるものだと思います。

お酒がないと続かない人間関係は絶つ

まずやったのは環境調整でした。

とにかく飲みに行かない飲まなければいけない関係性なら連絡を一切絶つ。着信拒否、ラインのブロック、とにかく絶つ。

相手に理由を説明しても労力の無駄なのでしませんでした。なんとなくお酒をやめたい人は五万といて、そんな人達がなんとなく誘ってくるのですから。

そういう人たちは変わりません。人が変わるのを待つだけ無意味なので、自分の意志を貫くためには関係性を切るのが妥当と考えました。

これが対策として一番大きかったと思います。

もちろん友達が激減して孤独を感じる日が増えました。

でもそれでよいのだと言い聞かせて毎日過ごしました。

 

家にあるお酒は捨てる

当たり前ですね。今日から飲まない人の人生を歩むことに決めたのですから、お酒は買い置きしません。

みりん、料理酒の類も捨てる方がいいです。うっかり飲んでしまうのを防ぎます。

実をいうと私はみりんは残しました。甘すぎて不味くて一回うっかり飲んだ瞬間に吐き気を覚えて、料理用にすると決めました。

 

お正月、冠婚葬祭には注意

お酒を飲む人は、お正月を理由に飲んだくれます。飲まない人はお正月でも飲みません。飲んでもおちょこ1/3が関の山。

ここで私が真似するべきは飲まない人の生活習慣です。

だから他人が飲んでいようと飲みません。

私は飲まない人になったのです。

手元にお酒が回ってきたら、私は飲まないのでと言って震えながら手元からアルコールを遠ざけました。

手元にお酒があるのに飲まないで我慢するのが何よりもつらいので、とにかく遠ざける。飲みに誘う友人関係とやることは同じです。

できないと思ったらこういう行事に参加しないのも有りです。

 

毎日飲まない日をコツコツ積み上げる、「置いとい、てー」を行う

はい、そろそろ我慢の毎日につらくなってきました。

自分を励ますため、日記に今日も飲まなかったと書いていました。お酒を飲まないで無事一日を終えたことに感謝し、自分の目を通じて感謝を実感させてあげるのです。だって誰も褒めてくれないから。努力が実感しにくくて心が折れそうだから。

飲まないのは当たり前、断酒しているんでしょと心の声が聞こえますがそれは無視しました。でも無視できない大きい声で聞こえてきます。ここで、ネガティブな思考を追い出すために、胸の前で”小さく前ならえ”をして、「置いとい、てー」と言いながら実際手を動かすと効果的です。これはカウンセラーに教わり、頭の整理に使えると気づきました。おすすめです!

思考 整理 手 声

置いとい、てー

 

どうですか、追い出せましたか。

ネガティブな心の声が聞こえたら、ちょっと横に置いておきましょう

横に置いているうちに自然と忘れます。思い出したら再度、「置いとい、てー」をします。忘れることができなくても意識的に視点をずらす習慣が身に付きます

一時的に自分を落ち着けることができるようになりました。一時的でもいいんです!つもりつもって人生になります。

 

愚痴る相手を確保して、弱さを吐き出そう

それでも飲めないのはつらいです。我慢が噴火する前に、安心して話せる相手に、飲めないつらさをとくとくと語りましょう。日記もいいですが、声と共に体から不満が抜けていく感覚が大事なので、家族・信頼できる(飲まない)友人・医師・カウンセラーにいかにつらいか語りつくしましょう。ちょっとしゃべる、程度じゃ足りません。頻度は多い方がいいです。習慣が一変して体が悲鳴をあげているのです。

語る過程で自分の中のイライラを言語化することになるので、ストレス発散がうまくなるおまけがついてきます。おまけと言うには大きい、一生の宝です。かっこ悪くてもよいのです。今思えば、私はかっこ悪い弱い自分を見せられる場がなかったから、アルコールやアルコールのある場所に頼ったのでしょう。「酔ったせいでこんな風なんだね」「いつもはしっかりしている」と周囲に思ってもらえれば、自分の弱さを直視しなくてすんだのです。

私たちは自分を知りたいようで知りたくない、なんとも謎の深い生き物です。

 

薬に頼る、医師とうまくやっていく

お酒をやめるので、私のことを見守ってください。助けてください。私はそう言って医師に頭を下げました。

お酒をやめる過程で皆壁にぶつかります。ただ我慢して毎日を過ごしていかなければいけない、一生飲んではならないつらさを、精神科の医師は良くわかっています。

だから薬をうまく使って、暴れてしまいそうな自分を落ち着けてアルコールをやめられるように持っていきます。

薬に依存しているといえばそれまでですが、その後減薬したので万事OKです。(後日書きます。)不安やイライラを抑えるベンゾジアゼピン系の薬が使われ、これがまた依存性が高いのでやめるのが大変でした。

アルコールは社会的な死を招きかねない薬物ですが、処方される薬は医師の下コントロールして使っていきました。

安心してかかれる医師に出会い、関係性を保っていくのが大事です。

医師は症状に合った薬を処方する専門家、カウンセラーは困りごとを聞いて相談に乗る専門家です。保険診療で会話に費せる時間には限界があるので、医師に多くを求めすぎない姿勢も大事だと思います。

まとめ

アルコールをやめる過程では様々な困難にぶつかります。アルコールというストレス発散手段を絶たれたので、代替手段を見つけなければならず、見つからずに苦労します。

続きではストレス発散手段のお勧めを書いていきます。

 

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