人生万事OK

感覚過敏と共に生きるrokko3の日常の工夫

雑記 眠れなかった頃のこと

 

はじめに

こんにちは。

今日は私が眠れなかった頃のお話を書きます。

不眠 うつ 苦しい

眠れない!



寝ようと布団に入って3時間経つ日々

そんな日が普通でした。

理由は分かっていました。

まず一つ目はお酒をやめて、薬だけで眠らなければならなくなったこと。

そして薬(ベンゾジアゼピン系)が既に多すぎて効かないこと。

毎日頭痛、めまい、吐き気、便秘がつづき生活も不安でたまらなかったから、布団に入ると嫌な記憶がフラッシュバックしました。あまりに生々しい記憶が思い出されて、その度にショックで布団の中で毎日泣いていました。

 

私の場合、寝つきが悪いタイプの不眠でした。

そんな中、気合と根性で減薬に踏み切りました。(この話は後日)

このままでは私の人生が私のものでなくなってしまうと思ったから。

そしてますます眠れなくなる悪循環に突入。

何もかもうまくいかなくて、泣いて、イライラして、暴言吐いて、の繰り返しの生活でした。

自殺念慮がひどかったのもこの頃です。

 

良きカウンセラーとの出会い

どうやって抜け出せたのか思い返すと、良いカウンセラーを紹介してもらい、時間をかけて良い生活習慣とマインドを作れたからだと思っています。

良い=専門家として博識で経験豊富、だけでなく一人の人間として愛されていると感じられたんですね。

当時、私は家族すら信用しておらず関係が悪く、まして他人なんてとても信用できないと思っていました。

ある日、薬だけではどうにもならないからと、医者からあるカウンセラーを紹介されました。

健康保険がきかなくて高いから、最初に行った後、しばらくの間行きませんでした。

高いから即効性を期待していたんです。

でも当然ながら、カウンセリングにそんな効果は無かった。

眠れない悪循環が始まってしばらくして、頼みの綱はカウンセリングしかないのかもしれないと気付き、再度定期的に通うようになりました。

行き始めて1年くらい、私は生きていることのつらさを毎回ぶちまけて、カウンセラーはうなずくばかり。

感情の波に飲まれながら生活していて、とりあえず感情をガス抜きする方法を増やすことが当面の課題でした。

そしてたまたま勧められて散歩に夢中になりました。

 

毎日1時間の散歩が日課

頭痛は緊張性だったのでほぐすのが大事。散歩は便秘に効く。散歩はイライラに効く。

運動不足なのもあり、ちょうど私に合っていたのでしょう。

人を見ると疲れるから、視界が暗い夜にぼろぼろの恰好で歩いていました。

突然始めて、夢中になり毎日1時間の散歩が日課になりました。

始めてすぐに、信じられないくらい熟睡出来た日があったからです。

散歩していれば眠れる!と安易な考えが浮かび、それにすがるように生きてきました。

しばらくしたら再び眠れなくなって、就寝直前に歩いているからだとカウンセラーに指摘され、睡眠前のスケジュール管理が細かくなりました。

就寝2時間前は散歩、就寝1時間前はストレッチ、…と細かく組んで予定通りに過ごすのが生きがい。

さらには睡眠日記をつけはじめ、就寝時間、起床時間、起床後の気分、熟睡度、前夜の体調などをExcelに記録していました。

依存しやすく夢中になりやすい私は、”睡眠”にのめり込んでいました。

 

睡眠がとれるようになったらイライラが改善

細かすぎるスケジュール管理のせいで安心する日がほとんどでしたが、時には自分をがんじがらめにしている気分にもなりました。

しかし半年ほど続けていると、今までになかった生活リズムがゆるやかに出来てきました。

なんとなく「寝ようかな、眠いかも?」と思える。なんとなくの感覚が育った感触がありました。

信頼しているカウンセラーに睡眠日記を見せて、楽しんでくれたのも私を後押ししました。

自分で自分の生活を作っている実感がやっと湧いたのです。

気付けば慢性的なイライラがずいぶん減っていました。

散歩しながら花や緑を観察し、その季節ごとの変化が楽しく、睡眠のためのお仕事だった散歩が純粋な楽しみに変わりました。

眠れなくてもいいやと思えるように

ある程度の睡眠がとれるようになってきたら、”寝なくてはならない”という強迫観念めいた考え方がゆるんできました。

ストレス、疲れ、心の痛みをカウンセラーに発散し続けてやっと、一部ですが、”上手く適当にやる”ができるようになったのです。

ずいぶん練習が必要なのですね…。

眠れなくて毎晩布団に入ると嫌な思い出ばかり蘇って泣いていた頃は、適当にやるなんて余裕など持てなかった。そしてそれは至極当然のこと。

なんでもいいから寝かせて!休ませて!

睡眠の欲求はまるで赤ん坊が泣き叫ぶかのごとく強烈なものでした。

その後も眠れなくてつらい日はあったけれど、記録をとってみると、1週間もしないうちにリカバーするようにたっぷり寝る日がありました。

人間の体ってすごいと思います。

もっと体を信用してあげていいんだと、思える回数が増えていきました。

かつて私の頭の奴隷だった体が、自立した一個の存在として、私がお世話をしてあげなくてはならない大切なパートナに変わりました。

 

まとめ

今不眠のつらさで苦しんでいる人がいたら、そっと寄り添う記事でありたい。未来は暗くないよと伝えたい。時間が解決することもある。

偶然なのか、不眠を乗り越える過程が私を強くしてくれました。

でも二度と戻りたくはない過去です。

ひとりでも苦しむ人が減りますように。