薬物乱用脱出記~ベンゾジアゼピン系の依存から治るまでの実体験記録~
はじめに~ベンゾジアゼピン系の依存から治るまでの実体験記録~
こんにちは。
今日は先日の薬物乱用脱出記に続いて、その実体験のリアルな(生々しい)話を書いていきます。
正確には、アルコールと一緒に飲んでいたころが乱用なので、お酒をやめてから処方されているベンゾジアゼピン系の薬をやめる事を目指しました。
私が飲んでいたベンゾジアゼピンの薬と行った方法
当時服用していたベンゾジアゼピン系の薬は、朝昼晩にアルプラゾラム、夜にリボトリールとサイレース。
目的は抗不安と不眠の対処。
㎎数は忘れました。
まずサイレースをやめました。
体が慣れたらリボトリールもやめました。
さらに体が慣れたら、夜不眠時はアルプラゾラムを頓服で服用しつつ、朝昼晩のアルプラゾラムを漸減法で減らしていきました。
漸減法とは、服用する㎎数を減らしてしばらく様子見してから、さらに減らし様子見…として減らしていく方法です。
減薬方法としては、一日おきに服用する日と服用しない日を交互におく隔日法もありますが、私は医師と相談の上、体の負担を考慮して漸減法にしました。
アルプラゾラムは”同類薬の中では作用がやや強く、作用時間は中くらい”とあり、実際飲んですぐリラックス効果が感じられます。
だからこそ、処方される通常の量×長い年月の服用で、私の場合依存を起こしてしまいました。
依存は精神的にも、肉体的にもです。
これが怖い。
食事の時に飲んでいましたが、飲んだ瞬間ホッとするんです。本当に、飲み込んだ瞬間に。
薬が効くまで数分~30分はかかるはずなので、おかしいですよね。
ベンゾジアゼピンの離脱症状の苦しみ
睡眠薬を抜いた時
減薬初期。
追ってリボトリールも抜きました。
まず眠れない。寝てもウトウトして起きてしまう。
でも体は十分な睡眠を求めてだるくて不快な毎日。
続くと相当な苦しみです。
二度と体験したくありません。
離脱症状なのか分かりませんが、めまいが酷くて歩けず、家の中をハイハイをしていた日もありました。
当然外出なんてできません。
医師に話したところ、私は極端に反応が出てしまったタイプで皆がそうではないと聞きました。
どうしてこんなにつらいのかと分析しても、慣れた薬が急に抜けたことによるリバウンドのようなものなので、どうしようもありません。
ただ我慢しました。
抗不安薬を減らした時
睡眠薬に続いて、朝昼晩のアルプラゾラムを少しずつ減らしていきました。
薬の㎎数を半分に減らして1か月様子見、問題がなければ再度半分に減らして…と行いました。
減らした後は体がつらく、1か月経っても落ち着かず次の段階にいけないことも多かったです。
結局減薬に5年ほど時間がかかりました。
仕事がきつくて減らさずしばらく様子見にしていた期間も含むので、順調ならもっと早く減らせると思います。
減薬中の何がつらいって、ソワソワ、フワフワ、落ち着かない。すぐにイラっとして派手にキレてしまう。
家族も私に対して怯えている。
そんな期間が減薬してから2年くらいありました。
暴力的な性格に変わってしまったのだと、一時は諦めていたくらいです。
減薬が進んでから
アルプラゾラムが最低用量の半分(半分に割って処方されていました)になる頃、もう離脱症状らしきものは感じませんでした。
ちょっと落ち着かない、でもまあいっか、で済ませられるくらいでした。
薬の量の微妙な変化を体はわかっているようです。
理由は肝臓への負担がワイパックスの方が少ないことと、㎎数をさらに減らす時に細かく調整しやすいことからです。
断薬にできる限りゆっくり近づきたかったのです。
ワイパックスに変わったら、アルプラゾラムのような効き目のシャープさがなくて、
(㎎数も減らしているので当たり前なのですが)物足りなかったです。
でも以前のような眠れない苦しみはもうないので「体よ慣れてくれ!」と唱えながら毎日を淡々と過ごしていました。
医師は離脱症状なんてそんなにないとか、そんなに細かく変化がわかるはずないと思うんだけれど、と話していましたが、こちら感覚過敏持ち、分かるんです!
分かるからつらいんだ!と何度叫びそうになったことか。
断薬の決断
ワイパックスを最小量の半分(半分の処方)になってから、1年くらいそのままの量の処方にしてもらいました。
やめるのが怖かったのです。
医師はもうやめていいと言っていました。
どうにか代替手段はないか探していたら、民間療法で、パッションフラワーのエキスが効くとのこと。
たまたま家にあったハーブティーがパッションフラワー入りだったので、いつも薬を服用している夕食後にこのハーブティを飲むことにして、薬をやめました。
Yogi Teaはいくつか飲みましたが、このBedtimeはラベンダー主体のブレンドが本当においしくてリラックスできるので、減薬目的でなくてもおすすめです。
欠点は抽出に5分くらい時間がかかること。ティーバックを入れて待てばいいだけですが。
薬をやめてみて、1週間ほどは落ち着かなかったですが、アルプラゾラムからワイパックスに変えた時と同程度で済みました。
ただ淡々と毎日を過ごす。
イライラしても動じない。
イライラしてるわ私!と独り言を言っておしまい。
数年がかりの最後はなんともあっけないものでした。
まとめ~ベンゾジアゼピンの離脱症状は治ります~
ここに書いたのは私が感じた減薬から断薬の個人的な体験談です。
減薬は医師の監視下行うことを強くお勧めします。
私は長期間服用していたため依存状態になってしまった可能性が高いです。
誰にでも当てはまる話ではありませんが、こういった話がもっとオープンにされる日がくるのを願っています。
減薬の副効用で便秘が改善したので、その話は後日改めて。
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