薬物乱用脱出記~辛かった離脱症状を振り返る~
はじめに
こんにちは。
私は数年かけてベンゾジアゼピン系の薬物乱用から脱出しました。
今日はこの頃一番つらかった離脱症状について書きます。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を抜いたら眠れなくなった
減薬初期、睡眠薬として服用していたサイレースをカットしました。
びっくりするほど夜眠れない。
だから日中もぼんやり、ただでさえ低空飛行の体調が悪化し、外出先で倒れたこともあります。
主な症状は、眠気、めまい、吐き気、イライラ、落ち着きのなさ、集中力のなさ、全てにおいてやる気がないこと。
この時は仕事をしていなかったので、外出する日はなるべくコンディションを整えるため前もって準備するのですが、”外出”の2文字が頭にこびりついて緊張し、前夜は一睡もできないこともありました。
悪循環ですね。
本を読む、ネットサーフィンなどで時間をつぶすように生きていました。
数週間してやっと体が慣れてきて、2、3時間ですが眠れる日が増えていきました。
減薬初期から中期の終わりのないソワソワ感
ベンゾジアゼピンの減薬は抗不安薬のソラナックスを半減させていく形で減薬しました。
漸減法といって、半分の量に体を数週間慣らしていき、次の診察時にまた半分にするというものです。
この時点では1日2、3時間睡眠が取れたり取れなかったりでした。
朝昼晩の抗不安薬の服用量が減り、毎日ずーっと心が貧乏ゆすりをしているような、何とも言えない不快感が続きました。
落ち着きなく家の中をうろうろ意味もなく歩いてみたり。
気持ち悪くて昼間もベッドに入っていたり。
よく電車で途中下車しては駅のトイレを利用していました。
頭が回る感覚が戻るようになったのはずっと後の事です。
それぐらい、毎日ぼーっとして時間をつぶすように生きていました。
乱用していた薬を減らして、減らした量に慣れるために、私にはそれ位の時間が必要でした。
ちょっと元気な時には裁縫したり、料理したりしていました。
サインバルタの離脱症状で歩けなくなった
これはベンゾジアゼピン系ではないのですが、私の診断がうつ病から双極性障害に変わった時にメインの薬が変更されました。
まだベンゾジアゼピン系の乱用や減薬について調べる前だったので、突然薬をやめるとどうなるかの知識がありませんでした。
医師に言われるまま、サインバルタが突然ゼロになり、セレニカRを服用し始めました。(ベンゾジアゼピン系は特に変更なく継続)
翌日から原因不明のめまいと吐き気が1週間続き、立って歩けなくなりました。
もちろん家から出られず、赤ちゃんの様にハイハイしてトイレやお風呂を済ませました。
洗面台につかまって、なんとか歯磨きしていました。
食欲は激減し、最低限のおかゆや水を流し込んでいました。
私は吐くのが苦手で、気持ち悪いのに吐けず、それはそれは苦しかったです。
病院に電話して問い合わせしましたが、次回の診察(2週間後)まで様子を見てくださいとのこと。
私は極端な例かもしれませんが、薬の切り替えでこのようなことも起こるのですね。
ちなみにそのまま継続してセレニカRの服用を続けていたら10日後に症状が緩和されました。
体調最悪の時の気分転換法
ガムをかむ
飴をなめる
空を眺める
ベランダで新鮮な空気を吸う
絵本を読む
好きなだけ甘いものを食べる
好きなアロマを嗅ぐ
好きなぬいぐるみを抱きしめる
ささやかですが、家の中で簡単にできる自分を励ます手段を積み上げました。
頑張ってリフレッシュしようとしているという、トライしている感が大事だと思います。
そのうち自分のお気に入りが見つかって、体調のいい日にも自分の支えになってくれます。
まとめ~ベンゾジアゼピン系の離脱症状を乗り越えるために~
離脱症状に解決らしい解決策はありませんでした。
時間が過ぎるのを待ちました。
ただ耐えるしかなかった日々ですが、おかげで今断薬継続できています。
ちょっと眠れない日があっても気にしなくなったのはこのころの経験があったからです。
あのつらさに比べたら大したことない。
いつか眠れる日が来る。
根性論は嫌いですが、自分の中で比較するネタだと思っています。
つらかった頃に出会っていたかった本を紹介します。
反応しない練習
スタンフォードの自分を変える教室
共にマインドフルネスあたりに関係する本です。
苦しくつらい状況をどう乗り越えるか、人間の悩みに科学的に向き合えます。
自分だけじゃなかったという共感もできますし、古くからの人間の脳のシステムによって、この現代に能力を発揮しづらくなっている側面があると気づきました。
悩んでいる人に届きますように。
読んで下さりありがとうございました。