ピルの効用~婦人科問題と体調との関係~
はじめに
こんにちは。
女性の皆さん、ピル、飲んでいますか?
今日はピルと体調との関係、私が飲み続ける理由を書いていきます。
私がピルを飲み始めたきっかけ
思春期からずっと、生理が毎月重くて、痛み止めが手放せない毎日。
出血も多いので、漏れてるか気になって夜も安心して眠れない。
ナプキンの肌触りが不快。
うつが発症してからは生理前の気分の波の激しさ(PMS))で絶不調。
↓PMSについて
私はPMS対策の為に色々して試したけれど、どれもあまり効かなかったです。
なんでこんな思いをしなければならないのか疑問でした。
ピルというものがあると知ったのは20代前半でした。
ピルについて
世界で1億人以上が服用する、諸外国ではとてもメジャーな薬。
毎日1回服用することで、ほぼ100%の避妊効果と、生理痛の軽減、月経前症候群(PMS)の改善など様々な効果があります。
女性ホルモンを補う薬なので、生理周期とともにあるホルモン量の上下がゆるやかになります。
ホルモンの量が安定することで、生理前の様々な不調を改善してくれます。
私は、抗うつ薬を毎日飲み続けたり、毎月何日も痛み止めを飲み続けるくらいなら、ピルの方が安全で確実ではと思い飲み始めました。
避妊の問題、彼氏がいるかいないかは私には関係ありませんでした。
生理前の精神的な症状と生理痛がつらくてたまらず、どうにかしたかったのです。
最初は母親に相談して怒られ、泣かれました。
日本でメジャーでないとはこういうことかと身をもって感じましたね。
でも結局、婦人科に通い、ピル生活をスタートしました。
マーベロンを飲み始める
初めての婦人科ではマーベロンを処方されました。
良くある副作用は
・吐き気
・頭痛
・太る
・不正出血
などですが、私は飲み始めの不正出血以外、特に感じませんでした。
精神科の薬(抗うつ薬とベンゾジアゼピン系の抗不安薬)をすでに服用しており、そちらの飲み始めや、精神科の薬の変更時の方がよほど副作用を強く感じました。
そもそも慢性的に体調不良で頭痛やめまいがあったので副作用を感じなかったのかもしれません。
生理が軽くなったので不快さが減り、生理中に安心してよく眠れるようになったのを覚えています。
もちろんPMSも軽くなりました。
ピルを中止すること数年
実際、ピルを飲み続けるには多少お金がかかります。 →現在の私の負担額概要はこちら
毎回診察を受けるのも手間と時間がかかる。
諸外国みたいに、薬局で売ってほしいです。
一時期、精神が荒れ模様で規則正しくピルを飲む生活ができず、数年間だけピルの服用を休みました。
これはもう仕方なかったと思います。
ピルを中止したせいか、精神が荒れ模様だったせいか分かりませんが、体調は最悪でした。
ナプキンの不快さに耐え切れず、タンポンを多用していました。
使い初めは抵抗がありましたが、慣れると肌触りの不快さがほとんどなく、楽になりました。
でもピルの様に生理そのものが軽くなるのとは違うので煩わしい日々でした。
ピル再開~現在
ピルのおかげか、減薬か、アルコールをやめたせいか、体調の波が比較的小さく過ごせています。
婦人科を変えたら、処方が変わり、しばらくルナベルLDを服用していました。
ルナベルLDは月経困難症に適応がある保険がきくピルです。
ちょっとお安くなるのが嬉しかったです。
最近ではルナベルULDという超低用量ピルを服用しています。
成分はルナベルLDと同じですが、配合されているホルモンがより低用量になっていて月経困難に特化している薬です。
生理が本当に軽くなるので、出血がとても少なくなり、気分の波も少なくなりとても快適です。
生理をほぼ意識しないで生活しています。
生理用品の購入代が激減しました。
医師曰く私はたまたまこの薬がとても合っていたそうです。
気を付けるのは、毎日きちんと1錠ずつ服用することくらい。
念のため、毎年婦人科検診を受けるようにしています。
現在のピル代と診察など
私は個人クリニックに3か月に1回行って、約3か月分のピルを処方してもらっています。
正確には、ルナベルULDは21日間服用し7日間休薬します。
(休薬期間に生理のような出血があるのを私は生理と呼んでいます。)
21+7=28日が1サイクルで、ちょうど3サイクル分ですね。
保険適応があるので、診察とピル処方の3割負担となり、私の場合約3000円ほどです。
約3か月分なので、1か月あたり1000円です。
生活の質を考えたらコスパ最強。
診察は、毎回血圧を測り、異常がないか近況を話す程度です。
まとめ 私がピルを飲み続ける理由
ピルはコスパから言って激安だと思います。
色々試したけれどピルが合わないという体質orタバコを吸う人でなければ、個人的には、現代生活を送る女性の必須アイテムだと思っています。
※血栓症のリスクが高いため、35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人はルナベルの服用は禁止されています。他のピルでも、タバコを吸う人は血管系の病気のリスクが上がると言われています。
特に発達障害や感覚過敏など、生きづらい思いをしている人には大きな助けになるのではないかな、と。
気分の波が減るので感情に振り回されることが減るし、生活全体の底上げになりました。
不快が減るからストレスレベルを下げてくれて、快適に過ごす時間が長くなって、結果的に生活全体がハッピーになる。
生理前の酷い便秘も減りました。
回し者みたいですが、ピルを飲もうか迷っている人がいたら、避妊の為ではなく生活の質向上の為に飲んでみることをお勧めします。
精神科で不安やうつに対処する薬は出してくれますが、生理が女性の人生に与える影響は大きくて、でもその重大さを男性医師は全くわかってくれない。
女性医師であっても、医師は基本専門外のことはノータッチなので、精神科医にピルを勧められることはまずないと思います。
でも生理は女性の精神の安定には大きく関わってくる。
賢く上手く薬と付き合っていけば、現代を生きる女性にとってピルはとてもいい薬です。
もっと日本でピルが広まったらいいなと思います。