便秘が改善、下剤依存から脱出~べンゾジアゼピン減薬の効用と体の変化~
はじめに~ベンゾジアゼピン系の減薬と便秘の関係~
こんにちは。
今日はベンゾジアゼピン系の薬を減薬してから私が感じた副効用について書いていきます。
減薬のお話はこちらから↓
酸化マグネシウムもラキソベロンも効かなかった便秘が改善した!
モビコールとの出会い
減薬して何が嬉しかったって、便秘がよくなったことです。
私は子供の時からの便秘症。
外に出たり、人と会ったりという程度のストレスで便秘がすぐ悪化してしまっていました。
旅行なんて最悪でした。
それが、うつ病&パニック障害(当時の診断です)になり抗うつ薬と抗不安薬(=ベンゾジアゼピン系の薬)が処方されてから便秘はさらに悪化。
毎日便秘薬が必要になっていました。
睡眠薬を毎日飲むようになった頃は内服便秘薬に加えて浣腸も使っていました。
毎日毎日、お腹の調子を考えてしまう。
痛いし苦しいのも毎日。
本当に憂鬱でした。
体質だから変わらないと諦めていました。
たまたま良い消化器科の医師を紹介され、過敏性腸症候群と診断があり、その先生の下様々な便秘薬を試すことになりました。
そして、出会ったのがモビコールというお薬です。
これは今まで日本で処方されていた便秘薬と全く違う秩序ではたらく薬で、お腹が痛くることが少なく、依存性もなく、確実に出してくれる!という夢のような薬です。
医師によると、ヨーロッパや北米では20年ほど前からこちらの成分の薬がスタンダードで、日本での認可が遅れたそうです。
日本は江戸時代と変わらないようなセンナ系の下剤が主流であり、完全に便秘後進国だと聞きました。
それがやっと、全く新しいタイプの薬が2018年11月下旬認可されました!
私は数々の薬を試し、食事や運動を工夫し、それでもどうにもならなかった便秘でしたが、この薬を飲み始めて1週間でスムーズなお通じがつくようになりました。
お腹が痛くなることもなく、毎日すっきりです。
あまりに感動して今までの悩みがウソのように消えました。
ちなみに妊婦さんでも医師相談の上、服用可能です。
粉薬を水かお湯に溶かして飲むタイプ、推奨量は症状に合わせて1日2包から6包です。
私は当初毎日5包を服用。頑固なほうです。
すごいのはここから。
1年ぐらい飲み続けていたら必要な薬の量が少なくなり、3年経たないうちにほとんど薬が必要なくなりました。
あれだけ諦めていた便秘症の私が、便秘薬がなくてもお通じがつく体になりました。
モビコールの欠点
お値段が高いこと。ざっくり計算すると、薬価が83.90円/包なので、点数が9点、つまり1包で90円、3割負担の場合1包27円の支払いです。診察代を除いて薬のみでこれなので高いです。
毎日5包だったら27×5=135円、コンビニでお菓子一つ分買えます。
粉薬が溶けにくい。
水だと溶けにくいと思ったので、お湯に入れていましたが、それでも200mlのお湯に3包溶かすのが限界です。
5包飲むので、朝3包と夜2包にして飲んでいました。
味が塩水。
きました。粉薬あるある、不味いです。
海水を飲んでいるみたいな味です。
味が気になる方はジュースに溶かして…と書いてありましたが、ジュースに入れても間違いなく塩水になります。
一気飲みしていました。
減薬を継続し、過敏性腸症候群が改善。下剤依存から脱出!
モビコールを飲み始めた時はベンゾジアゼピン系の減薬し始めてしばらくしてから。
もう睡眠薬は飲んでいませんでしたが、抗不安薬(アルプラゾラム)は結構服用していました。
モビコールを続けつつ、減薬もしつつする間に頭と腸のバランスが整ってきたのでしょう。
1年後にはモビコールの量が減りました。なくてもお通じがつく日が増えました。
そして減薬を続けていたら、モビコールまでいらなくなってしまいました!
仕事のストレスなどあっても、便秘は許容範囲で収まっています。
過敏性腸症候群と診断されたのは何だったのだろうという程に気付けば快適快腸ライフを手にしていました。
ベンゾジアゼピン系の薬は筋肉を弛緩させる機能などがありますが、腸の蠕動運動まで弛緩していたと考えられます。
薬物乱用までいっていた私は相当弛緩していたでしょう。
時間をかけて、モビコールという依存性のない薬の補助を得つつ、私の腸は本来の機能を取り戻してくれたんですね。
良くなってから後で気づいたことですが、わざわざ新薬を取り寄せてくれた医師にも、減薬を続けられた自分の体にも感謝しています。
減薬して良かった事~記憶力が良くなった
ベンゾジアゼピン系の薬の減薬をする過程で明らかに変化を感じたのは記憶力が良くなったことです。
私は減薬を開始する前ある外国語の学習に夢中になっていました。
でもすぐぼーっとして集中力が切れてしまっていた。
そして記憶力のない自分にイライラ。
それが、薬が減っていくにしたがって脳がクリアになり、感覚が冴えてきました。
頭が働く!その実感が嬉しかったです。
減薬するモチベーションにも学習を続けるモチベーションにもなりました。
人生諦めなくてよかったと思えた瞬間でした。
まとめ~抗不安薬の副作用から回復し、便秘からも回復~
モビコールとベンゾジアゼピン系の減薬と共に生活が激変したのは個人的な体験談です。
ご興味のある方は、まず消化器科などの医師に処方できるかご相談下さい。
便秘も減薬も、諦めなくてよかったという気持ちは、山あり谷ありの人生を進む上でとても貴重だと思います。
次は逆に減薬をして不便になったことをお伝えしますね。
読んで頂きありがとうございました。