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感覚過敏と共に生きるrokko3の日常の工夫

薬物乱用脱出記~ベンゾジアゼピン系への依存から減薬、断薬~

はじめに~ベンゾジアゼピン系の抗不安薬に依存していました~

こんにちは。

今日は私が昔乱用していて、減薬すること数年、最近断った抗不安薬ベンゾジアゼピン系の薬)の記録を書きます。

ベンゾジアゼピン 乱用 脱出 睡眠薬

くすり

診断は薬物乱用といっても、しょっちゅうポリポリ食べてしまうので依存に近かったと思います。

ベンゾジアゼピン系のお薬は近年依存の危険性が叫ばれている薬ですが、日本では安全だと扱われ日常的に処方されています。

私は医薬関係の資格がない一般人ですが、減薬の体験談が読者の方に伝わったら嬉しいです。

↓参考、ベンゾジアゼピン系のお薬について

ベンゾジアゼピン系薬剤はせん妄を起こすことがあるため使わない方がよいですか? | 看護roo![カンゴルー]

抗不安・睡眠薬への依存のはじまり

飲み始めはうつ病パニック障害を診断された時に抗うつ剤と一緒に処方されたことでした。

当時は私は薬の知識もなければ、うつ病は今ほどメジャーではありませんでした。

医師の指導通り毎日朝昼晩服用。

電車に乗ってパニックを起こした時も頓服薬として服用。

それから4年後、たまたま不眠になりました。

原因は仕事への不安と生活の不安。

抗不安薬が増えて、睡眠薬が処方されました。

薬に頼るようになったと自覚したのはその頃です。

アルコールと一緒に抗不安薬を飲むようになった

薬を飲んでホッとするけれど、切れるとまたソワソワ

どうしていいかわからなくて、お酒で薬を飲むようになっていました。←絶対ダメ

薬物乱用の道にいつの間にか入っていました

医師に話してひどく怒られてやめるように努めましたが、薬でリラックスとお酒でリラックスがセットになって、私のプライベートの時間に定着していたんですね。

無理でした。

事態が悪化し、自殺念慮が酷くなり体調も悪化しどうしようもなくなったところで、

私はやっとアルコール乱用をやめると心に決めて脱出に成功しました。

 

rokko3.hatenablog.com

 

しかし喜んだのもつかの間、アルコ―ルを抜く過程で不安と焦りが酷くなり、医師に診てもらいながらですが、ベンゾジアゼピン系のお薬が増えてしまいました。

もどかしい気持ちでいっぱい。

体を良くするため、人生を好転させるためにお酒を抜いたのに、やめるストレスから別の薬物が増えてしまう。

悲しくてむなしくて泣いた日は数え切れません。

それでも、一旦お酒を抜いて安定してから、次にベンゾジアゼピン系のお薬を抜くと決めました

減薬したいこと、また薬を減らした時の体調の波を細かく記録して診て下さるよう、医師にお願いしました。

主治医は快諾してくれ、減薬が始まりました。

いい医師との出会いは宝物です。

この医師に出会うまで紆余曲折あり、転院を繰り返したこともここに添えておきます。

減薬の過程1、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を減らすことから

私はメインの双極性障害2型(当時)の治療薬の他に、朝昼晩の抗不安薬と就寝前の睡眠薬を飲んでいた為、医師と相談し、まず睡眠薬をやめることにしました。

当然ですが、やめたら全然眠れなくて発狂しそうになりました。

家にいるとソワソワしてしまうので、おかしいときは真夜中に外出をしていました。

真夜中の一人カラオケは私を強力にサポートしてくれました。

一人カラオケは、あふれてしまったエネルギーを健康的に発散できるので、時間帯はともかくとして、カウンセラーに良い傾向だと褒められました。一人カラオケ、おすすめします!

こんな風になるなら薬を使ったらと言われそうですが、結局また薬が増えるのが嫌で嫌で仕方がなかったので、私は我慢の方向を取りました。

少しおかしくなったから薬で対処、薬に耐性がついて薬が増える、それを繰り返していたら…

人生が薬漬けになってしまいそうで、私は怖かったのです

薬のない人生を歩みたい

ゼロにできなくても、出来る限り減らしたい

自力でできることは自力でしたい

アルコールを脱出して、依存から脱出できる自信がついていた事が私を後押ししました。

減薬の過程2、少しずつベンゾジアゼピン系の抗不安薬を減らしていく

睡眠薬をゼロにして眠れない日が続いたら、代わりに抗不安薬を頓服して寝るようになってから半年くらいでしょうか。

つらかった日々の生活に段々慣れてきました。

人間ってすごいです。

薬の服用に慣れて、つらい減薬にも慣れる

体調が数週間大荒れしていないことを医師にチェックして頂いてから、次の過程に入りました。

メインの抗不安薬の減薬です。

まずは㎎数を半分にしていつも通り朝昼晩と頓服。

不安でソワソワするのに慣れて体調が荒れていないことを確認し、

1か月後、量をまた半分にする。

そんな風に減らしていきました。

体調が不安定な時は1か月後に減らさず、そのままの量をキープしました。

焦ってもいいことはないと思ったからです。

失敗したら、私の場合、自殺の可能性もあったため慎重にいきました。

ゆるゆるとしたペースですが、着実に薬が少ない状態に体を慣らしていきました。

5年ほどかけて、ベンゾジアゼピン系の薬は最小用量の半分を夜一回服用するだけになりました。

そのときに私がしていたストレス解消方法はアルコールから脱出した時と変わりません。ご参考までに↓

 

rokko3.hatenablog.com

ついにベンゾジアゼピン系の断薬!

現在、ベンゾジアゼピン系のお薬は服用していません。

「もういらないでしょう」と医師が笑って言ってくれてから迷って、わずかな量の服用を1年続けて、やっとやめました。

最後は精神的な依存だったと思います。

これを飲んでいればつらいことから私を守ってくれる

そんなおまじないを私は頼っていたのでしょう。

今、私は不安は人生の一部だと受け止めています。

心からそう思えるようになるには、病気からの回復(寛解含む)、ストレスレベルを下げる事、環境調整…様々な条件と長い時間が必要です。

誰にでもお勧めできることではありません

それでも減薬を考えて動こうとしている人がいたら、こう伝えたい。

私は減薬の過程はアルコールと同じかそれ以上につらかったけれど、全く新しい人生が開けました。

まとめ~ベンゾジアゼピン抗不安薬から抜け出して~

不安と焦りに耐える力は、誰もが皆体の奥底に持っていると思います。

それを引き出すだけの環境や条件を整えることが大事で、きっと今の世の中では難しいのでしょう。

薬は私たちの生活を便利にしてくれるけれど、依存という怖さも持っている。

それを身をもって知りましたし、依存から脱出する過程の怖さも味わいました。

それでも、人生悪くないよ!と今の私は能天気に主張しようと思います。

読んでくださった方に心の平和が訪れますように。